天理高等学校野球部の中村良二監督についてご紹介します。
ご自身も天理高校出身で、甲子園で優勝も経験した、元プロ野球選手でもあります。
指導者として母校に帰ってくるまで、どんな野球人生を送ってきたのか。
興味深いストーリーと評価評判をまとめました。
中村良二監督(天理野球部)の経歴と実績プロフィール!
プロフィール
中村良二監督のプロフィールはこちらです。
名前:中村 良二(なかむら りょうじ)
出身地:福岡県
生年月日:1968年6月19日
身長/体重:180cm/85kg
選手歴:天理高等学校→近鉄バファローズ→阪神タイガース
監督・コーチ歴:藤井寺リトルシニア→大和高田クラブ→天理大学→天理高等学校
ここから、経歴と主な実績をくわしくご紹介しますね!
高校時代
中村監督は小学6年生のとき、夏の甲子園に出場していた天理高校の選手のプレーに感銘を受けました。
それを機に自身も天理高校へ進学、野球部に入部します。
在学中、対外試合で41本ものホームランを放つという実績をつくった中村監督。
3年生時にはキャプテンをつとめながら主力選手としても活躍し、春・夏ともに甲子園に出場しています。
その夏の大会で、中村監督は2本のホームランを打って勝利に貢献。
天理高校野球部は甲子園の頂点に立ち、奈良県勢としては初の優勝となりました!
その後は教師になり、母校で指導者になることを望んでいた中村監督ですが、母親から「大学へ行くより就職してほしい」と言われます。
幼いころ父親を亡くし、母親の苦労を見てきた中村監督は進学を断念。
それを知った球団からスカウトが来るようになり、中村監督は1986年、ドラフト2位指名で近鉄バファローズに入団しました。
プロ野球選手時代
プロ野球選手となり、近鉄では二軍で1994年、1995年に本塁打王と打点王を獲得するなど活躍を見せています。
1989年には初めて一軍に昇格し、おもに代打でチームのパ・リーグ優勝に貢献しました。
しかし一軍ではなかなか結果を残せず、1996年に戦力外通告を受けてしまいます。
現役続行を希望した中村監督は、阪神タイガースの入団テストに挑戦。
合格後、入団して二軍で活躍しましたが、シーズン終了後に戦力外通告を受けたことを機に、現役引退となりました。
11年間の現役生活では、二軍で753試合に出場、110本ものホームランを記録しています。
現役引退後
引退後は、コンビニでアルバイトをしながら少年野球チームの監督となり、9年にわたり指導をしていました。
その後も社会人野球のコーチをしていましたが、やがて転機が訪れます。
当時は、元プロ野球選手が高校生や大学生に指導ができない時代でした。
ところが、2005年に大学野球での指導が可能になり、中村監督は2008年、天理大学硬式野球部の監督に就任。
阪神大学野球リーグ2部に降格していたチームを1部リーグに昇格させ、全日本大学野球選手権大会では14年ぶりの優勝に導きました。
チームを見事に再建していますね!
そして、高校野球の指導者になれる制度もできたことで、2014年にコーチとして母校である天理高校へ。
翌年にはついに、夢見ていた天理高校野球部の監督に就任しました!
2017年夏の甲子園ではベスト4という結果を残し、涙を流した中村監督。
母校の指導者になるという、一度はあきらめた道が開け、天理のユニフォームを着て甲子園に帰ってくることができた。
大きな夢がかなった喜びがあふれたのでしょう。
中村良二監督(天理野球部)の評価評判
人格者としても名の知れた中村監督。
ネット上での評判についてまとめました。
中村は一言でいうと人格者だ。元プロの指導者は勝負の世界に生きてきたこともあってか、厳しい言葉を選んだり厳格な雰囲気を醸し出す人物が多い。ただ中村にはそういったタイプではなく、低姿勢で物腰が柔らかい。
Number web より引用
人柄、指導者としても評価が高い印象です。
あらゆる世代の指導者を経験していると、教えたくても伝わらないということが多かったそうです。
だから、どう伝えれば自分の言葉を相手が理解し、身につくのか、つねに模索していた。
「わかる」言葉で指導してもらうと、選手自身が実践しやすく、成功体験につながりますよね。
練習内容や、試合でベンチ入りするメンバーは選手が決めるなど、ユニークな指導法も信頼関係を育んでいるようですよ!
まとめ
天理高校野球部、中村良二監督の経歴と実績プロフィール、評価評判をお伝えしました。
ポイントはこちら!
・天理高校在学中にはホームランを量産し、キャプテンとして甲子園優勝に導く!
・プロ野球選手時代には一軍での出場には恵まれなかったものの、二軍で大活躍!
・一度はあきらめた「母校で指導者となる」夢が実現し、甲子園でベスト4入り!
高校卒業後は、恵まれない道筋にも見えました。
しかし、現役時代も引退後も真摯に野球と向き合ってきた、その先で夢が叶い、指導者として高い評価も得ています。
ご本人もこうおっしゃっています。
「僕は、指導者になるためにプロの11年間があったんじゃないか。あの世界で勉強させてもらったんじゃないかと考えています。」
“天理高校史上最高のキャプテン”と呼ばれた少年が監督となって帰ってきた、天理高校野球部。
中村良二監督が率いるチームに、これからも目が離せませんね!