「高校野球監督って年収どれくらいもらっているの?」
「高校野球監督になりたいと思っているけど、何の資格を取ればいいのかわからない。」
甲子園や予選大会でよくインタビューされている野球監督。
野球が大好きで、子供たちと一緒に青春を感じたくて野球監督になりたい人もいるでしょう。
では、野球監督になるにはどうしたらよいのでしょうか。
この記事では、野球監督の年収や必要な資格・経歴などをしっかりと説明していきます!
高校野球監督の平均年収は?
結論からいうと、正確な年収の数字は公開されていません。
高校が公立か私立かでも年収の差があります。
公立の場合は、教師が兼任としている場合がほとんどなので、高校教師の年収として考えると550万円前後と考えられています。
私立の場合だと、実力のある監督を外部から選任として受け入れられるため、個人差が出やすいとされています。
そのため、数百万~一千万円程度と大きく差が出ているのではないかという噂もありました。
とはいえ、あくまで噂であり、明確な年収に関する情報はありませんでした。
なるためには資格や経歴・教員免許は必要なの?
結論から言うと、資格や経歴・免許が必要かどうかは、公立か私立かで異なります。
順番に見ていきましょう。
公立高校の場合
公立高校の監督になりたい場合、大学にて教職課程を修了し、高校教師として就職したほうが野球監督になれる可能性はあがります。
日本高等学校野球連盟の大会参加者資格規定第4条には次のように記されていました。
参加チームの責任教師はその学校に在籍している校長、教頭、または教諭(常勤講師を含む)で、校長が適任者として委託したものに限る。また、監督は校長が適任者として委託したものに限る。
平成30年度大会参加者資格規定|憲章&規定|公益財団法人日本高等学校野球連盟 (jhbf.or.jp)
つまり、校長から野球部の監督として適任であると認められる必要があることが分かりますね。
しかし、公立高校は予算の関係もあり、外部から監督を招き入れることはなかなか難しいとされています。
そのため、公立高校の野球監督は高校教師の中で最も野球の知識のある人に任せている可能性が高くなります。
よって、公立高校の野球監督を目指すためにはまずは大学にて教職課程を修了することが一番の近道と言えるでしょう。
私立高校の場合
私立高校の監督になりたい場合は教員免許は不要ですが、ある程度の経歴や実績が必要です。
というのも、私立高校は学校法人であるため、人を集めることが必要となります。
そうなると、重要なのは学校の特色を作ることであり、その特色の一つが野球部の強豪校として結果を残すことになるです。
結果を残すためには野球に関しての優れた技術や知識が必要ですよね。
そのため、私立高校は外部から監督やコーチを良い待遇で迎え入れようとします。
このことから、私立高校の野球監督になるには実績や経歴が必要であることが分かりますね。
プロ野球選手も高校野球監督へ?!
近年ではプロ野球選手が高校野球監督へ転身された方を複数見かけますよね。
彼らはなぜ教員免許を持っていないのに野球監督になれるのか疑問に感じた人もいると思います。
確かに以前は、プロ野球選手が高校野球監督になろうとした場合、中学・高校で2年以上の教論勤務が必要でした。
しかし、2013年に創設された「資格回復研修」により、教員歴2年の規定は撤廃されました。
そのため、以前に比べると高校野球監督への転換が容易になったと言えるでしょう。
この研修は、毎年12月中旬に東京で開催されています。
研修では様々な講義を受け、小テストやレポートも課されるため、かなり本格的な研修であることが分かりますね。
3日間を終えると終了証が交付され、学生野球資格回復審査委員会に申請できます。
この委員会で認定され、都道府県の高野連や大学連盟に指導者登録することで、学生指導することが可能になるのです。
登録は全国の高校野球連盟で行うことが可能です。
ちなみに、この研修には元メジャーリーガーのイチローさんや清原選手も参加されています。
2022年現在では、プロOBだけでなく、球団在籍中の監督やコーチ、スタッフも受講可能となりました。
研修終了有効期間は5年間のため、受講することにより退団後すぐに資格回復を目指すことが出来るため、受講者は増加傾向にあります。
今の時代のレジェンド達が伝えていく高校野球がどのようなものになるのか、今から楽しみですね!
まとめ
今回の記事では、
- 高校野球監督の平均年収は明確には公表されていないが、公立と私立で差がある
- 公立の高校野球監督になる場合は教員免許が必要
- 私立の高校野球監督になる場合は資格は不要だが、ある程度の経歴や実績が必要
ということを紹介しました。
高校野球監督になりたいという人が、プロ野球界でも一般人でも少しずつですが増えてきています。
自分がどの高校の野球監督になりたいかを考えてから検討すると、高校野球監督になるという夢への一歩はグッと近くなると思いますよ。