高校野球外部コーチの平均年収は?なるためには資格や経歴・教員免許は必要なの?

高校野球部の外部コーチの平均年収はいくら?

外部コーチになるために資格や経歴は必要?

教員免許っているの?

この記事ではそんな疑問にお答えします。

野球部の指導で重要な役割を担う外部コーチ

その仕事内容は選手の育成だけでなく、試合の指導や、精神面のサポート、ケガなど緊急時の対応…と多岐に渡ります。

今回は外部コーチのお給料事情について調べてみました。

また、コーチになるための資格や経歴についてもまとめています。

高校野球部の外部コーチのことが知りたい!という方はぜひ参考にしてみてくださいね。

目次

高校野球外部コーチの平均年収

外部コーチのお給料は、学校が公立か私立かによって変わってきます。

それぞれのケースごとに、コーチのお給料がいったいいくらなのか調べてみました。

公立高校の場合

公立高校の外部コーチのお給料はそれほど多くないようです。

公立高校は地方公共団体が設置し、多くの場合税金によって運営されています。

学校に所属している場合は公務員に該当するため、お給料は教職員平均の30万円程度になると予想されます。

年収だと600万円ほどではないでしょうか。

また2017年に制度が作られた部活動指導員としてコーチをする場合、勤務形態はアルバイトとなります。

時給が2000〜3000円のようです。

部活動の時間内のみの勤務になるので、1日に3時間程度、週に3〜4日とすると、年収100万円程度になると予想されます

私立高校の場合

私立高校の外部コーチの場合、公立高校よりも年収は高い傾向にあります。

私立高校は、学校法人など民間が運営する学校です。

基本的には生徒から支払われる授業料で学校が成り立つため、生徒を集めることが重要になります。

そのPR方法の1つが、部活動の強化です。

野球部が強くなって甲子園に出場すれば学校の知名度は上がりますよね。

学校ごとに差はあるものの、私立のコーチは成績を残すことが強く求められるため、公立よりもお給料が高く設定されていることが多いようです。

外部指導員の場合で年収200〜300万円ほどだと思われます。

ネット上では、強豪校の監督は年収1000万〜3000万円という情報もありました。

監督ほどではないにしても、強豪校のコーチともなると多くの手当をもらっている可能性があります。

拘束時間や生徒を預かる責任、結果を出さなければいけない立場を考えたら、納得の金額なのかもしれませんね。

外部コーチの制度「部活動指導員」

外部コーチといっても、その立場はさまざまです。

曖昧だった外部コーチを制度化したのが「部活動指導員」になります。

2017年に「教員の働き方改革」の一環として作られました。

部活動指導員は、部活動において、学校長の監督下で顧問の代わりに単独で指導・引率ができる人のことを言います。

従来の外部コーチと、部活動指導員の違いをまとめてみました。

従来の外部コーチ部活動指導員
身分不明確学校職員
役割教員の顧問を補助する
校外の引率は原則不可
教員に代わって顧問ができる
校外の引率も可能
謝礼学校によってバラバラ
ボランティアのことも
有償
研修学校によってバラバラ義務

勤務形態はアルバイトとなり、部活動の時間内のみの勤務となるため、副業として行うパターンが多いようです。

制度ができたものの、まだ実際の現場ではあまり浸透していないようです。

今後部活動指導員の存在がメジャーになるかもしれませんね。

高校野球外部コーチになるには資格はいらない?教員免許は?

野球部のコーチになるのに特別な資格は必要ありません。

教員免許がなくてもコーチにはなれるようです。

ただし部活動指導員になるためには、自治体ごとに定められている要件を満たしている必要があります。

例えば茨城県教育委員会では、次の1〜4を必ず満たし、5〜7のいずれかに該当する人としています。

  1. 公務員でない人
  2. 地方公務員法または学校教育法の欠格事項に該当しない人
  3. 過去の指導において、体罰、パワーハラスメント、セクシャルハラスメント等、その他運動部活動指導員として不適格と認められる事項がない人
  4. 20歳以上である人
  5. 教員免許を授与された経験がある人
  6. 中央競技団体認定の指導員資格を所有している人
  7. 運動部活動の指導経験がある人

部活動指導員は責任のある立場となるため、校長から適任と認められなればならないようです。

また必須ではありませんが、野球指導者ライセンスという資格があります。

野球の指導を行うための専門資格で、S級コーチ(プロ野球)〜C級コーチ(少年野球)まで分かれています。

なかでもA級コーチが高校硬式野球に該当するため、高校野球部の外部コーチのなかにはこの資格を取得している方もいるかもしれませんね。

高校野球部外部コーチに必要な経歴

野球部のコーチに必須となる経歴はないようです。

野球の経験が少なからずあれば外部コーチになることができます。

ただし、甲子園の出場経験があったり強豪校の出身である場合は、コーチの選考で有利になるかもしれません。

大会上位校をはじめ、野球部の強化に力を入れている学校ほど、華やかな経歴を持つ外部コーチが所属していそうですね!

まとめ

高校野球部の外部コーチの平均年収や、なるために必要な資格や経歴について、以下のことが分かりました。

  • 公立高校の場合は年収600万円ぐらい?
  • 私立高校の場合、公立高校よりも年収は高め
  • 部活動指導員の場合、アルバイトとなり時給2000〜3000円ぐらい
  • 必須となる資格や経歴はなし
  • 教員免許も必要なし

野球部を指導する上で欠かすことのできない外部コーチの存在。

技術面や精神面でチームを支えながらも、成績を残していかなければいけない、という責任の重さを考えたら、今回調べたお給料では少ないぐらいかもしれませんね。

特別な資格や経歴が必要ないとはいえ、多くのコーチの方が指導に必要な知識をたくさん勉強されていると思います。

外部コーチは大変な役割かもしれませんが、生徒たちの夢を支える素敵なお仕事ですね!

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